vmconawsの利用メリットと監視システム

インターネット技術、IT技術の進歩が著しい世の中では、これらの技術をよりスムーズかつ的確に運用できることが、企業活動にとって大きな影響を及ぼします。優れたクラウド、ソフトウェアなどを導入するために、様々な製品を比較検討している企業も多いですが、すべての面で優れた製品はなかなか見つかりません。

vmconawsを導入するメリットと監視機能について紹介します。

vmconawsとは

vmconawsとは、「VMware Cloud on AWS」の略であり、統合クラウドサービスのひとつです。ひとつの会社が開発から運営を手掛けているサービスではなく、VMware社とAWS社が共同で開発したサービスであるため、この名称がついています。

もともとは2017年7月においてアメリカ合衆国のオレゴンリージョンにおいて提供が開始されていましたが、その有用性が示されてきたことから、2018年11月になってから東京リージョンでも利用可能となり、日本においての利用者の数も多くなってきています。

基本となっているベースインフラストラクチャーにはAWSのシステムを採用し、そのうえでオンプレミスシステムには仮想化製品の中でもスタンダードな位置を占めているVMware社の技術を用いるという仕組みとなっています。

言い換えると、VMware vSphereが展開するシステムをAWSが管理するグローバルインフラの環境下に展開することができるということです。この総合クラウドサービスが生まれたことによって、それまで仮想化基盤における制限によってクラウド化をすることができなかったシステムを持つ企業もクラウド化を容易にできる道が見えてきたため、様々な企業から期待されています。

VMware社とは

VMware(ヴェイウェム)社とは、アメリカ合衆国のカルフォルニア州パロアルトを本拠地としているアメリカのIT企業です。1998年に設立されて以来、情報・通信分野における技術を発展させてきており、製品やサービスの開発及び製造と販売、それらの保守業務も行っています。

特に仮想化市場において強い能力を発揮しており、この市場においては世界一のシェアを、ソフトウェアベンダー全体でも世界で5位に収まるほどの実力を有している企業です。世界で初めての仮想化ソフトウェアを提供した企業として知られています。

日本においても法人展開をしており、日本ヴイエムエア株式会社は2003年に設立されています。現代では業務用のITシステムの環境は、サーバーに始まり、クライアントやネットワーク、クラウドなどおおよそのものを仮想化することが一般的となっていることもあり、VMware社の製品が欠かすことができない状況です。

日本においても、ほぼすべての企業に採用されているといっても過言ではありません。VMware社の製品を使用することには、様々なメリットがあります。一つ目のメリットが、サーバーの台数を削減することができるということです。

VMware社の製品を利用することによって、サーバーを効率的に使用することが可能となるため、サーバーの数を物理的に削減することができます。サーバーの数が減れば、設置スペースを削減することができるほか、電気代やサーバー購入費用を削減することができるというメリットがあります。

二つ目は、サーバーをファイルのような感覚で利用できるということです。従来はひとつのサーバーにひとつのシステムという形ですが、複数のシステムをひとつのサーバーに搭載できるため、使用する手順が非常に楽になったということがメリットとなります。

VMware vSphereは、それらの製品のひとつであり、仮想化ソフトウェアのパッケージ製品です。データセンターなどにおいて数多くのコンピュータを仮想化することによって、遠隔から一括管理をするために必要となるソフトウェアを組み合わせた製品です。

サーバを仮想化するためのハイパーバイザーであるvSphere ESXiをはじめとして、ネットワークを通じて複数のコンピュータを監視・管理することができるvCenter Server、そして管理者に操作画面を提供するクライアント環境であるvSphere ClientやvSphere Web Clientなどがパッケージ製品です。

AWSとは

AWSとは、Amazon Web Servicesの略であり、アマゾンの子会社が提供しているサービスのことであり、アマゾンから提供されるwebサービスはAWSと呼ばれます。

もともとは、アマゾン社のインフラを支えるために開発されたクラウドコンピューティングサービスでしたが、その技術が高まるにつれて、自社だけではなく他社への提供も考え、2006年7月より提供が開始しました。

パブリッククラウドという形態でもってサービス提供しており、インターネット経由でアクセスすることによってAWSの様々な機能を利用することが可能です。レンタルサーバーをはじめとして、データベース、データの保存にバックアップ、画像認識などといったサービスがあります。

AWSを利用するメリットは様々ありますが、そのひとつが費用を抑えることができるという点です。AWSは従量課金制を採用しているので、起動していない時間帯は料金がかかりません。また、高い機能を有しているため、セキュリティも高く、安心して企業活動を発展させることが可能です。

VMwareにAWSを導入するうえでの課題

企業運営において、優れたITシステムを導入することは、業績を上げるため、安定させるために必要不可欠なことです。このこともあり、AWSを導入することが、様々な業界で進んでいましたが、仮想化基盤のVMware社の製品は、それぞれの企業がシステムのハードウェアを保有するオンプレミスを採用しているため、クラウド型のサービスであるAWSの導入は難しい状況でした。

VMwareにAWSを導入するためには課題があり、そのひとつがAWSを導入するための仮想マシンを作りなおす必要があるということです。二つ目が相互に連携するオンプレミスの各システムを、一部だけAWSに移行することは大きなリスクがあることです。

これらの状況からなかなか導入が進みませんでしたが、2018年に入り、その状況も変わりつつあります。

vmconawsを導入するメリット

vmconawsを導入することには、数多くのメリットがあります。ひとつがオンプレミスのスステムを、そのまま使用することができるということです。AWSで提供されているベアメタルサーバー上にvSphereをベースとした環境を構築して動かしているため、オンプレミスのvSphereとの連携も統合管理もスムーズに行うことができます。

オンプレミスとvmconawsの両方を使う場合でも、統合的に操作することができます。また、オンプレミスへと戻すことも簡単で、クラウドのメリットも両方享受することが可能ということもメリットです。AWSのベアメタルサーバーもvSphereのサービスもサービス提供側が管理しているので、この両方を便利に利用することができます。

vmconawsで生じた監視システムの課題

vmconawsは、すべてにおいて順調にサービス開始したわけではありません。システムを安全に運用するために必要不可欠となる、監視システムにおいて課題が生じました。オンプレミス型とクラウド型の監視システムの違いから、障害が発生した際に、上手く利用を制限できないこともありましたが、AWS側の監視システムをvmconawsに採用したことによって、解決したといった経緯があります。

vmconawsの監視システム

vmconawsの監視システムには、それまでにない新たな機能が実装されています。それがElastic DRSです。それぞれのハードウェア上の仮想マシンの稼働状況を、VMware vSphereが監視して、ハードウェアの利用閾値に達したことを察知したら、仮想マシンをほかのハードウェアへとvMotionを活用して自動的に移します。

これによってハードウェアの負荷を平準化させることができます。それぞれの負担を軽減することによって、より安全で安定したシステム運営がなされています。

vmconawsを導入してスムーズな企業活動を

vmconawsは、AWSとVMwareが連携して生み出した統合クラウドサービスです。このサービスの提供により、両者のサービスを都合よく使うことができるため、企業活動がよりスムーズに行うことができます。

vmconawsでは、監視システムにも力を入れており、両者を安心して運営していくシステムが構築されています。効率的な作業のためにvmconawsの導入を検討してみてください。

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参照...AWS監視・運用 マネージドクラウド | CloudCREW | GMOクラウド株式会社https://managed.gmocloud.com/managed/